お役立ちコラム
1級管工事施工管理技士の難易度を解説!合格率と心がけるべき勉強法
快適な日常生活を送るうえで水道やガス、空調設備のチェックは欠かせません。
これらの確認を行う資格が「管工事施工管理技士」です。
ここでは、よりプロフェッショナルな資格である「1級管工事施工管理技士」を紹介します。
目次
1級管工事施工管理技士は誰でも受けられるの?
資格試験を受ける際には、「受験資格」を必ず確認しなければなりません。
当然、1級管工事施工管理技士にもいくつもの要件が定められています。
そのため、必ずしも誰もが受けられるわけではありません。
以下では、受験資格についての具体的な内容を紹介します。
幅広い人が受験できるよう作られている
1級管工事施工管理技士には受験資格が存在するものの、比較的幅広い方が受験できます。
● 大学卒業者かつ実務経験者(指定学科卒業後3年以上、それ以外卒業後4年半以上)
● 短期大学卒業者かつ実務経験者(指定学科卒業後5年以上、それ以外卒業後7年半以上)
● 技能検定合格者かつ10年以上の実務経験者
● 2級合格者大学卒業者かつ実務経験者(指定学科卒業後3年以上、それ以外卒業後4年半以上)
1級管工事施工管理技士を取得するために、2級管工事施工管理技士の資格は必ずしも取得する必要はありません。
合格するために押さえておきたい試験内容
1級管工事施工管理技士にかかわらず、資格試験に合格するには内容の把握が重要です。
問題の傾向がわからなければ、対策案をうまく編み出せません。
ここでは、1級管工事施工管理技士を受験予定の方に向けて一通り内容を紹介します。
試験は大きく分けて2日にわたって実施される
1級管工事施工管理技士の試験は、大きく分けて以下の2種類があります。
● マークシート形式の「第一次検定」
● 論述式の「第二次検定」
まずは、四肢択一の第一次検定の突破を目指しましょう。
第二次検定に進める方は、第一次検定の合格者のみです。
双方に合格して、はじめて1級管工事施工管理技士の資格を取得できます。
試験に受かるためには、各種類に応じた戦略が必要不可欠です。
それぞれをさらに深掘りしつつ、どういった対策が必要か説明しましょう。
午前と午後で幅広いジャンルの問題を解く「第一次検定」
第一次検定は、午前の部と午後の部に分かれて試験を実施します。
午前の部で出題される内容は、「管工事施工管理技士」の基礎知識(原論)です。
電気工学や建築など幅広く問われるため、しっかりと範囲を押さえておきましょう。
午後の部では、法規が問題として出されます。
基本的に四肢択一形式であるものの、2つマークする設問も用意されています。
試験時間は午前の部で2時間30分、午後の部で2時間です。
見直しする余裕はありますが、時間配分には気をつけてください。
論理的思考力を駆使して文章作成する「第二次検定」
第二次検定は6問ある設問から、4問のみ選んで解答します(必須解答の設問もある)。
論文試験であるため、自ら考えて文章を作成しなければなりません。
また、試験時間は2時間45分です。
制限時間内に書き終えるためにも、入念に対策しておきましょう。
論述試験のコツは、問われている内容に合うような文章作成です。
いくら知識を豊富に詰め込んでも、解答の方向性が誤っていたら正答には結びつきません。
1級管工事施工管理技士試験の難易度と平均的な受験者数
1級管工事施工管理技士について知るためには、正確な難易度を把握する努力も大切です。
受験者数は毎年1万5,000人〜1万8,000人程度います。
令和2年は受験した人数が例年と比べて減少したものの、令和3年には再び2,000人程度上昇しました。
第一次検定は令和に入り合格率が大幅に下がっている
1級管工事施工管理技士の第一次検定は、令和3年で合格率が大幅に減少します。
令和元年の試験の合格率は50%を超えていました。
しかし、令和2年は35%と令和3年には24%と次第に下がります。
難易度が大幅に増加した背景として試験内容の変更が挙げられます。
これまでは「第一次検定」が「学科試験」、「第二次検定」が「実地試験」という名称の試験でした。
出題内容が変わり、対策が難しくなったと考えられています。
第二次検定は年々合格率が上がっている
第二次検定については、年々合格率が上昇しています。
令和元年は51%と約半数しか合格者がいなかったものの、令和3年には73%と20%以上も数値が上がりました。
しっかりと対策すれば、ある程度の人数は合格できる試験です。
合格率が上がった背景には、少なからず第一次検定が難しくなった影響もあります。
最終的な合格者の人数を減らしすぎないようにするため、第二次検定の難易度を調整したと考えられます。
1級管工事施工管理技士はどう攻略するべきか?
全体的に難易度の上がっている1級管工事施工管理技士に合格するためには、試験問題をしっかりと把握しなければなりません。
ここでは、第一次検定と第二次検定に分けて攻略法を説明します。
試験突破へ向けて参考材料にしてください。
問題の傾向を知り簡単な内容から順番に押さえる
1級管工事施工管理技士にかかわらず、試験合格を目指すには「問題の傾向」を知る努力が必要不可欠です。
市販で売られている過去問を購入し、毎年どのような問題が出るか押さえましょう。
もし、分からない問題が出ても長時間考え込んではいけません。
ある程度考えても解けなかったら、迷わず解答を確認します。
特に第一次検定はマークシート形式であるため、似たような問題が数多く出題されるでしょう。
重要な問題を押さえ、効率的な勉強が大切です。
加えて、第二次検定では論述試験が出題されます。
答えを自ら作らなければならないため、第三者の客観的な評価を参考に対策しなければなりません。
文章を添削してもらえるプロの手を借りながら試験突破を目指しましょう。
まとめ
この記事では、1級管工事施工管理技士の概要について紹介しました。
マークシートや論述試験の2つを突破するには、効率的かつ正しい努力が必要です。
特に令和3年は試験の難易度が高くなり、令和4年以降も続く恐れがあります。
周りの受験生と差をつけるためにも、スキマ時間を使いつつコツコツと勉強しましょう。