お役立ちコラム

消防設備士 向いてる人

2024.02.15

私たちが生活している中で何気なく見ている消防に関する設備は、いざというときに私たちの命を守ってくれる大事なものです。

 

しかし、こうした設備が機能を発揮するには機能を維持するための点検・整備が欠かせません。

消防に関する設備は命にかかわるため、消防設備士などの国家資格を持つ人がチェックします。

 

今回は消防設備士の仕事内容やどんな人が向いているか、どうすればなれるのかなどについてわかりやすく解説します。

消防設備士 向いてる人

消防設備士はどんな仕事?

消防設備士とは建物内のスプリンクラー・消火器といった消防設備を点検・整備する資格のことです。

消防整備士の存在意義や主な仕事内容を調べてみましょう。

消防設備士の存在意義

消防設備士は消防設備の点検整備をする国家資格で、甲種と乙種に分かれています。

この資格が存在している理由は、火災の際に消防設備がとても重要だからです。

 

消防設備は火災が起きた際に、火災の発生を人に知らせたり安全な場所に住民や建物の利用者を避難させたり、火災の拡大を食い止めたりといった機能を持っています。

 

そのため、いざというときに正常に稼働するよう、専門知識を持った消防設備士による整備・点検が必要なのです。

主な仕事内容

消防設備士の仕事の範囲は甲種と乙種で異なります。

 

甲種は消防設備や特殊消防用設備の整備・点検・工事を行うことができ、乙種は消防用設備の整備・点検ができます。

甲種・乙種共に取り扱えるのは以下の設備です。

 

・スプリンクラー
・屋内消火設備
・泡消火設備
・パッケージ型消火設備
・不活性ガス消火設備
・ハロゲン化物消火設備
・自動火災報知設備
・ガス漏れ火災警報設備
・避難用はしご(金属製)
・救助袋
・緩降機

 

乙種を持っていると消火器や漏電火災報知機などの点検整備ができます。

消防設備士に向いているのはどんな人?

消防設備士の仕事が極めて重要であることがわかりました。

どのような人が向いているのか、3つのタイプについて解説します。

体力がある人

1つ目のタイプは体力がある人です。

消防設備は軽いものだけではありません。

 

さらに工場や商業施設、マンションなどの消防点検は広い場所を歩きながら点検・整備を行います。

運動が苦手で体力不足な方にとっては、きつい仕事になるかもしれません。

消防設備士として仕事を行うのであれば、体力がある方が望ましいといえます。

コミュニケーション能力がある人

2つ目のタイプはコミュニケーション能力がある人です。

消防設備士は設置場所に赴いて施設の整備・点検を行います。

 

そのため施設の所有者や住民、他の技術者と連携しながら仕事をする場面が多々あります。

作業をするうえで、相手と円滑にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことはとても重要です。

といっても、最初から完璧である必要はありません。

 

挨拶をしっかりすることや結論を先に述べてわかりやすく話すことを意識したうえで経験を積み、コミュニケーション能力を高めていきます。

気配りや配慮ができる人

3つ目のタイプは気配りや配慮ができる人です。

消防設備士は他社の敷地に入って作業をするため、建物の所有者や利用者に気を配って仕事をしなければなりません。

気配りや配慮は人に対してだけではなく、設備の点検の際にも必要です。

 

一つひとつの作業を丁寧かつ誠実に行わなければなりません。

仕事が雑で気配りや配慮に欠けるようであれば、点検を実施した事業者がクレームを受けるかもしれません。

人に対しても、設備に対しても誠実で気配り・配慮ができることは消防設備士の大前提といってもよい資質でしょう。

責任感が強い人

4つ目のタイプは責任感が強い人です。

消防設備は火災が発生した時に建物内の人の命を守る大切なものです。

 

適当に作業を行ってしまう人が消防設備士になってしまうと、いざというときに設備が機能せず、多くの人の命を危険にさらすかもしれません。

整備や点検の作業は、似た仕事の連続になりがちですが、一つひとつの仕事をしっかり・丁寧に行う責任感の強さが必要な仕事でもあるのです。

消防設備士になるにはどうすればいい?

消防設備士になるには消防設備士の資格か消防設備点検資格者の資格が必要です。

それぞれの資格について簡単に紹介します。

消防設備士「乙種」の資格を取る

消防設備士の資格は「乙種」と「甲種」に分かれています。

乙種は基本的に点検・整備だけを行える資格であり、甲種はそれらに加えて工事も可能です。

このうち、最初に取得を目指すべきなのは乙種です。

 

なぜならば、乙種は受験資格がなく誰でも受験可能で、難易度も甲種より低いからです。

乙種の資格があれば基本的にほとんどの業務を行えるため、もっとも近道だといえるでしょう。

消防設備点検資格者の資格を取る

もう一つの資格は消防設備点検資格者です。

この資格は設備の点検だけが可能で、整備や工事はできません。

点検業務をしたいのであれば、消防設備点検資格者だけでも問題有りません。

まとめ

今回は消防設備士に向いている人について解説しました。

人の命を預かる大切な仕事であるため、体力がある人やコミュニケーション能力がある人、責任感がある人などが向いています。

点検業務だけに従事したいのであれば、消防設備点検資格者の資格だけでも十分です。

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