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避難はしごの点検ポイントは? 知っておきたい設置基準も合わせて解説

2022.09.29

避難はしごの存在は知っていても、今の管理方法でよいのか、点検ポイントは合っているかなどが分からないと不安ですよね。
避難はしごには建物の大きさや収容人数で明確な設置基準があります。

 

設置基準を知ると、1つの避難はしごで何人が避難する想定なのか分かり、仮設が立てやすいです。
避難はしごをいつでも使用できるように点検ポイントに沿って確認しておき、有事に備えましょう。

避難はしごの点検ポイントは? 知っておきたい設置基準も合わせて解説

点検時に知っておきたい|避難はしごの設置基準とは

避難はしごを点検する際には、設置基準を理解しておきましょう。
避難はしごには、建物の大きさや収容人数に沿って明確な設置基準があります。

設置基準を理解しないまま曖昧に点検してしまうと、緊急時に避難はしごが機能しない事態を招く恐れがあり、危険です。

 

設置基準は消防法で定められていますが、建築基準法に基づいて設置されている場合もあります。
どちらの場合でも、建物にいる利用者が安全に素早く避難できるのが避難はしごの目的であるのを忘れないようにしましょう。

避難はしごは学校や病院などの建物に設置されているので、私たちの生活に身近な設備です。
いつ使う機会があるか分からないので、設置基準を確認しておきましょう。

建物の階数の違い

消防法施行令第25条第1項に基づく設置基準です。
消防法では役割によって建物を号数で分類しています。
建物の分類を確認しておきましょう。

 

● 1号:劇場・映画館
● 2号:キャバレー・ダンスホール・遊技場・カラオケボックス
● 3号:料理店・飲食店
● 4号:百貨店・マーケット
● 5号:ホテル・旅館・共同住宅
● 6号:病院・老人福祉施設・児童福祉施設・障害者施設・支援センターなど

 

第何号に相当する建物か、また何項に相当するのかによって収容人数の規定は異なります。
大枠として、防火対象物の2階以上には何らかの避難器具の設置義務があると考えればよいでしょう。

建物の機能や逃げ遅れのリスクにより、さらに細かい規定があります。

収容人数の違い

建物の収容人数によっても避難器具の設置基準は異なります。
特に5号、6号に相当する建物は少ない人数でも設置義務があります。

5号、6号に相当するのはホテルや旅館、病院。老人福祉施設や児童福祉施設です。

 

逃げ遅れのリスクが高い建物だといえるでしょう。

これらの建物の設置基準はおおむね収容人数が10名以上であると覚えておきましょう。
2階以上の階には設置されているはずなので、避難が必要な場合は職員の誘導に従い、パニックにならずに避難はしごを探しましょう。

避難はしごを点検する際の3つのポイント

避難はしごを点検する際には3つのポイントがあります。
ポイントに沿って点検すると、有事の際に避難はしごがきちんと機能します。

ポイントをおざなりにすると、避難はしごはあるのに使えない、などの事態が発生しかねません。

 

点検者は安全を守る役割を担っています。
注意深く点検する必要があるので、ポイントを確認しましょう。

設置場所の周辺環境は整っているか

避難はしごはベランダや部屋の隅に設置されている場合が多いです。
普段使わないからと、まわりに物を置いたり、カバーをかぶせたりしていると、使う際に素早くはしごを引き出せません。
避難はしごの周囲には何も置かず、すぐにはしごを引き出せるようにしましょう。

 

また、周囲の掃除が行き届いていないと、避難する際に思わぬ怪我をする場合があります。
避難者は慌てている場合が想定されます。
靴などの足を守る物を身につけていない場合もあるので、掃除は欠かさず行うようにしましょう。

操作面積は確保されているか

避難はしごは多くの場合、収納された箱の中からはしごを引き出します。
周囲に十分な広さがないと、はしごを引き出せません。
はしご自体の展開の妨げにもあるので周囲に物が置かれていないか、はしごを展開できるか確認をしましょう。

 

より安全な点検方法として、避難はしごを試しに展開してみましょう。
想像だけで広さを確保するより、具体的に問題点や改善点が把握できます。

開口部は十分機能するか

避難はしごの開口部が機能するか実際に開けて確認するのが重要です。
開口部の上に物を置かないのは大前提ですが、経年により開口部がゆがんだり破損したりと、開きづらくなっている可能性があります。

 

普段から避難はしごの扱われ方を気にするのも大切です。
建物の管理側が十分に管理していても、利用者が思わず上に乗ってしまう、上に物を置いてしまうなどが想定されます。

階下面積は理想的な広さか

避難はしごで避難した場合、下の階に十分な広さがあるか確認が必要です。
避難の際、どれだけの人数が同じ避難はしごを使うかは、実際に避難するまで分かりません。

階下の広さが十分でないと、避難者がぶつかる、上に乗ってしまうなど、避難自体が危険な行為になります。

 

大人が何十人か立っていられる広さがあると安心です。

また、避難した階下からさらに広い場所に出られるような通路が確保されていると、降りた場所から移動ができるのでより大勢の避難に役立つといえるでしょう。

避難はしごを利用する際の注意点

避難はしごを利用する際は2つ注意点があります。
避難はしごを使う際に理解しておくと、自分の安全と他者の安全に気を配れます。
慌てず対処できれば避難時の事故や怪我を防げるので注意点を覚えておきましょう。

蓋の周囲は開けておく・上に乗らない

避難はしごの蓋の周囲には物を置かず、上に乗らないように注意をしましょう。
特に不徳的多数の利用者がいる建物の場合、建物の管理者ではなく、一般の利用者が不適切な扱いをする可能性があります。

蓋の上に乗り、飛び跳ねるなど重さがかかる行為をした場合、蓋が開かなくなってしまいます。

 

避難するべき事態はいつ起こるか分かりません。
有事に備えるために、日頃から避難はしごの扱いには注意をしておきましょう。

安全な靴で降りる

避難の際には安全な靴で降りましょう。スリッパやヒールのある靴は避難には向きません。
はしごで降りてから安全な場所まで歩く場合もあります。
かかとが丈夫で歩きやすい靴で避難をしましょう。

老人福祉施設や児童福祉施設など、特に安全に配慮する必要がある施設の場合はあらかじめ避難用を靴を用意しておくとよいでしょう。

まとめ

避難はしごは有事の際に安全な場所へ誘導できる心強い避難器具です。
避難はしごを日頃から点検しておくのは、私たち一人ひとりの安全を守る意味があります。
災害はいつ起こるか分かりません。

 

当事者意識を持って避難はしごがいつでも使えるよう点検を怠らないようにしましょう。

避難経路や避難器具を確認する習慣を身につける必要もあります。
危機管理意識を高めて、自身の安全やまわりの人の安全に配慮できるようになりましょう。

 

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