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2級管工事施工管理技士は難易度が高い?

2022.06.17

「管工事」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これは空調設備や冷暖房設備、吸排気ダクト、上下水道設備などインフラには欠かせない配管工事のことです。

 

この「管工事」の施工管理を行うのが「管工事施工管理技士」という国家資格です。

管工事施工管理技士には1級と2級がありますが、ここでは営業所や現場の専任・主任技術者になれる「2級管工事施工管理技士」の資格取得について解説していきます。

2級管工事施工管理技士は難易度が高い?

2級管工事施工管理技士はどんな資格?

2級管工事施工管理技士は、管工事の施工はもちろん、設計から保守業務、工事の安全管理にまで携わる資格です。
建物には、空調設備や水道・浄化槽設備、ガス配管などさまざまな配管が設置されています。

これらの配管は、建物の利便性や快適性に欠かせないものであり、工事が完了した後に「ちょっと間違った」といって簡単に修繕できるものではありません。

 

そのため、施工には専門的な技術と知識が必要不可欠です。

また、工場などの配管では、設置後のメンテナンスも必要です。
これらの管工事に、より専門的に関わっていくのが、現場の専任・主任技術者になる資格を持つ2級管工事施工管理技士なのです。

1級管工事施工管理技士との違い

管工事施工管理技士には1級もありますが、2級との違いは「監理技術者」になれるということです。

監理技術者というのは、合計4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の下請け契約を締結した工事に必ず配置しなければならない技術者です。
この技術者になれるのが1級管工事施工管理技士であり、2級管工事施工管理技士は監理技術者にはなれないというのが違いになります。

2級管工事施工管理技士の試験の難易度について

結論からいうと、2級管工事施工管理技士は国家資格になるため、試験の難易度は高めなので、対策をしないと合格は難しいのが実情です。

2級管工事施工管理技士の試験には、第一次検定と第二次検定があります。

下記の合格率で見ると第一次検定は50%を超えているので難易度は低いといえます。

しかし、第二次検定の合格率は一次よりも20%近く下がっているため、難易度は高くなります。

そのため、二次の対策をどれだけしっかりできるかが重要だといえるでしょう。

2級管工事施工管理技士の合格率について

資格取得を目指す上で気になるのは、やはり合格率ではないでしょうか。
では、平成28年から令和2年までの合格率をみていきましょう。

年度 第一次検定 第二次検定

年度 第一次検定 第二次検定
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
平成28年 12,886 8,528 66.2% 13,775 6,136 44.5%
平成29年 12,982 7,670 59.1% 14,449 5,903 40.9%
平成30年 10,301 5,873 57.0% 13,694 5,537 40.4%
令和元年 9,118 6,321 69.3% 13,064 5,760 44.1%
令和2年 9,535 6,064 63.6% 12,678 5,514 43.5%

 

第一次検定の合格率の平均は63.0%なので、国家資格の試験としては高いといえるかもしれません。
ただし、第二次検定の合格率の平均は42.6%で第一次検定より20%以上低くなっているので、一次に合格したからといって油断しないことが試験合格へのポイントです。

2級管工事施工管理技士の試験内容

合格をするには、試験内容の勉強が必須です。
正確な内容は公式サイト(※)を確認するのがベストですが、ここでは試験の概要を紹介します。
※参照:一般財団法人 全国建設研修センター

第一次検定

第一次検定はマークシート方式で、問題数は40問、配点は1問1点となっています。合格基準は正解率60%以上なので、24問以上正解すれば合格となります。

出題分野は、「機械工学等」「施工管理法」「法規」に加え、令和3年度からは「施工管理法(能力問題)」が追加されました。

第二次検定

第二次検定は記述式で、問題数は6問、解答は4問、配点は非公開となっています。
合格基準は一次と同じく正解率60%以上です。

出題分野は「施工管理法」のみとなります。

2級管工事施工管理技士の資格取得のための勉強法

2級管工事施工管理技士の資格取得のためには、まずは現場で実際に働いて基礎知識を得ることが重要です。
とはいえ、筆記試験を受けるので勉強もしなければなりません。
ここでは、どうやって勉強をすれば合格に近づくのか、その方法を紹介します。

学科試験はとにかく過去問題を解いていく

参考書を使ってもいいのですが、内容のほとんどは試験に無関係な知識が書かれていることが多いのが実情です。
そのため、試験対策は過去問題をひたすら解いていくというのがおすすめです。

実地試験は例文を暗記する

実地試験対策の勉強法は、「とにかく過去問題を解く」ことに加え、施行経験を記述した問題の例文を暗記するという勉強法がおすすめです。
本来であれば、現場で仕事をしながら学ぶのがベストですが、例えば空調関係の仕事をしながら給排水の仕事をするというのは現実的ではないので、過去問題を解きながら例文を暗記する方法で対策を行ってください。

2級管工事施工管理技士になって仕事の幅を広げよう

配管工事は、どんな建物にも欠かせないものなので、配管工は常に高い需要があります。
2級管工事施工管理技士の資格があれば、あらゆる現場で専任・主任技術者として活躍できるので、よりやりがいを感じながら仕事を進めることができるでしょう。

 

試験は簡単ではありませんが、協立工業にはスキルを身に付けてキャリアップできる環境があります。
興味がある方はぜひお問い合わせください。

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