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給排水設備工事に必要な資格「給水装置工事主任技術者」とは?

2022.03.30

私たちが生活する上で、欠かせない設備の一つが給排水設備です。

給排水設備は、平たくいえば水道水を供給するため、また汚水やトイレの水などを排水するための設備のことをいいます。
人が健康に生きるための必要不可欠な「水」に関わる設備ということです。

この給排水設備工事の仕事に就くためには、国家資格の取得が必要です。

今回は、給排水設備工事に必要な資格(給水装置工事主任技術者)とは、どのような資格なのか、資格取得のメリットについてご説明いたします。

給排水設備工事に必要な資格「給水装置工事主任技術者」とは?

給排水設備工事に必要な資格「給水装置工事主任技術者」とは?

給排水設備工事の施工を行うのに必要な資格の一つが、給水装置工事主任技術者です。

給水装置工事主任技術者を取得すると、給水装置の維持管理や運用、給水設備工事の技術管理、指導などを行うことができます。

ここでは、給水装置工事主任技術者の仕事内容や受験資格、試験内容についてみていきましょう。

給水装置工事主任技術者の仕事内容

給水装置工事主任技術者の資格をとると、給水装置工事に従事することができます。

公共用水を住宅やオフィスの水道まで供給するための給水道具、水道管や止水栓、水道メーター、弁類、給水栓などが給水装置の一例です。

給水装置工事主任技術者の仕事内容について、水道法第25条の四に記されています。

・事前調査や水道事業者との調整
・給水装置工事の従事者の技術上の管理や監督
・施工計画や施工図の策定
・給水装置の構造や素材が水道法の基準と合致しているかどうかの確認
・工程管理、品質管理、安全管理
・水道事業者が行う検査の立ち会い

給水装置工事主任技術者の仕事の範囲は広く、実際の工事においては、給水装置の取り付けや点検、修繕、撤去までが職務範囲となります。

参考文献:水道法

給水装置工事主任技術者の受験方法

厚生労働大臣が実施する国家試験に合格することで、資格を取得できます。

給水装置工事主任技術者の試験は、指定機関にて年一回実施されています。
試験会場は、北海道から沖縄まで8つのエリアに設けられています。

以下は、おおまかな受験方法です。

1.給水工事技術振興財団の公式サイトで申し込みを行う
2.受験申請書の印刷・記入を行う
3.受験手数料を振り込む
4.受験願書、実務従事証明書、証明写真、払込確認用紙を発送する
5.書類審査ののち、受験票を受け取り、試験を受ける

給水装置工事主任技術者の受験資格

「給水装置工事に関して3年以上の実務経験を有する者」とされています。
ただし、技術上の職務経験のみが実務経験とみなされます。

従って、工事現場への物品の搬入や雑務、事務業務、メーター(量水器)検針のみの業務、浄水場や配水池等の水道施設の建設工事の業務などは実務経験に含まれないので注意が必要です。

給水装置工事主任技術者の試験内容

試験科目は、以下の8科目です。

・公衆衛生概論
・水道行政
・給水装置の概要
・給水装置の構造及び性能
・給水装置工事法
・給水装置施工管理法
・給水装置計画論
・給水装置工事事務論

給水装置の概要、及び給水装置施工管理法に関しては、管工事施工管理技士一級もしくは二級の技術検定合格者は免除となります。

給水装置工事主任技術者の合格率

令和3年度の受験者は11,829名で、うち4,209名が合格しました。
合格率は35.6%です。

参考文献:公益財団法人給水工事技術振興財団

給水装置工事主任技術者の資格を取得するメリットは?

給水装置工事主任技術者の資格は、難易度が易しいとはいえず、合格のためには専門的な知識を修得しなければなりません。

給水装置工事主任技術者の資格をとることのメリットについて、今一度確認しておきましょう。

指定給水装置工事事業者の認定が受けられる

給水装置工事主任技術者は、指定給水装置工事事業者の認定を受けるためにも必要です。

この資格がなければ、給水装置工事に着手することができません。
従って、給排水設備工事を業務の一環とする企業においては必須となるため、資格保有者は重宝されます。

将来的には、独立を目指すこともできるため、非常にやりがいのある仕事です。

キャリアアップや年収アップが見込める

給排水設備工事を行う事業者にとって、必要不可欠な存在であるため、必然的に高い評価を得られます。
勤続して経験を積めば、キャリアアップと共に年収アップも期待できるでしょう。

給水装置工事主任技術者の年収は実際の仕事内容によっても異なりますが、400~600万円が相場になります。

就職や転職で有利になる

給水装置工事主任技術者として1年以上の実務経験があれば、管工事の主任技術者や専任技術者になることができます。

建築業法では、営業所ごとに専任技術者を置くことが義務付けられているため、建設業界での需要が高く、就職や転職に有利です。

まとめ

今回は、給排水設備工事の代表的な資格である給水装置工事主任技術者について、ご説明しました。
給水装置工事主任技術者は、給水装置工事に必須となり、全国で活躍の場があります。

給排水設備工事全般を行うには、排水設備責任技術者という資格も取得しておくべきでしょう。
協立工業では、資格取得のサポートも充実しており、キャリアアップできる環境も提供させていただきます。

皆さんも協立工業の一員となり、スキルを身に付けていきませんか?
興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

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