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配管工は女性も活躍できる!女性が活躍するワケと働き方

2023.03.15

配管工といえば、男性が働いているイメージが一般的ではないでしょうか。
しかし近年では、女性の技術者も多く見られるようになってきました。
その背景には建築業界全体での人手不足により、性別に関係なく人材を採用していることがあります。

 

また、長年男性ばかりだった環境に女性ならではの視点や意見が入ることで、業務効率の向上や社内コミュニケーションが活発になるといった理由から女性技術者に期待が寄せられていることも背景の一つとしてあげられます。
この記事では、女性配管工として活躍している方の実例や女性が配管工に向いている理由、働くうえでの実状や将来性についてご紹介します。

配管工は女性も活躍できる!女性が活躍するワケと働き方

女性が配管工に向いている理由

建設業種の中でも、特に配管工が女性に向いている理由がいくつかあります。

正確な仕事が求められている

配管工として最も求められることは、ミスが無いように施工をする「正確性」です。
もし施工ミスがあった場合、建物への被害はもちろん、火災など人命に関わる事に発展する可能性もあるのです。
女性ならではの丁寧さや細かいところに気づく視点は、こうした事態を防ぐために役立つでしょう。

体力に自信が無くても活躍できる

配管工は筋力や体力を必要とする肉体労働ではありますが、限られた空間で施工するための知恵やアイデア、知識が必要となる頭脳労働でもあります。
女性は、身体的な面でどうしても男性に劣ることは否めませんが、スキルや知識でそれらをカバーすることで、配管工として活躍することができるでしょう。

安定した働き方

キャリアの面からも配管工は女性におすすめの職業です。
配管工のような技術職は、手に職をつけられることが大きな魅力です。人々の生活を支えるインフラ整備に携わるため、時代の変化や景気に左右されることなく、安定して働くことができます。

 

また、近年は人材不足の影響もあり、一定のスキルと経験があれば多少のブランクがあったとしてもキャリアを続けることが可能です。
結婚や出産、子育てといったライフイベントの影響を受けやすい女性にとって、配管工はメリットが大きい仕事と言えるのではないでしょうか。

配管工として働くために準備すべきこと

配管工を目指す際に必要となる資格はありませんので、採用されればすぐに働くことになります。しかし、早い段階から活躍することやキャリアアップを目指すのであれば、資格を持っておくと良いでしょう。

 

例えば、「配管技能士」は配管工で一番メジャーといえる資格です。
1〜3級までのレベルがあり、試験はどのレベルにおいても実技と筆記の2つに分かれています。配管技能士試験の難易度は50%前後で、日頃からしっかりと業務に取り組んでいれば合格はそこまで難しくないと言えます。
その他にも「管工事施工管理技士」「建築設備士」などの資格があります。

 

資格を取得することで、キャリアアップに役立つだけでなく、技術の向上にもつながります。

また、配管工として採用されたらまず工具を揃えることが必要となります。
以下の、腰道具といわれる工具がないと配管を行う事ができないので、必ず揃えるようにしましょう。

 

・スケール
・ドライバー
・モンキーレンチ
・水平器
・プライヤー

 

また腰道具以外にもヘルメットやグローブ、安全靴なども必要となります。
毎日使うものなので、現場の先輩の意見も参考に、自分に合った道具を見つけると良いでしょう。

女性配管工としての悩み

配管工は女性が活躍できる仕事ではありますが、一方で女性ならではの悩みがあるのも、事実です。

メイクの崩れや日焼け

メイクや日焼けの問題は女性ならではの悩みと言えるでしょう。
作業をする環境は、日差しが当たる屋外や屋内でも冷房の効かない狭い場所がほとんどです。そのような環境では、メイクや日焼け止めは汗とともに流れてしまいます。

仕事中に何度も日焼け止めを塗り直したり、メイクを直すことは難しいでしょう。
気になる方は、ウォータープルーフの日焼け止めやコスメを使うなどの対策が必要です。

女性でも働きやすい環境か

また、男性の割合がまだまだ多い配管工の世界で、性別による差別やハラスメントの心配をする方もいるかもしれません。

 

しかし、近年では建築業界全体で女性の割合が年々増加していることもあり、令和2年1月には国土交通省が「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画~働きつづけられる建設産業を目指して〜」をスタートさせました。女子トイレや更衣室といった労働環境の整備、ハラスメント防止などの意識的な面でも女性が働きやすい環境づくりに関する指針が示されています。

 

今後、ますます女性が働きやすい環境づくりが進むことでしょう。

結婚後の働き方

配管工は始業時間が早く、朝6時〜8時の間に働きはじめ、夕方の少し早い時間に退勤する場合がほとんどです。比較的自由の効く夕方に帰宅することができるので、時間を有効に利用すれば、料理や洗濯、掃除などの家事をすることは十分に可能です。

 

しかし、配偶者の勤務時間が一般的な9時〜18時なのであれば、生活リズムが多少異なることも考えられます。家事の分担やコミュニケーションを取る時間を設けるなど、よく話し合ってすれ違いを防ぐことが大切です。

配管工は女性にこそおすすめ

配管工という仕事はご紹介した通り、性別に関係なく活躍することができる職業です。
女性技術者は年々増加しているため、女性が働きやすい環境づくりがさらに進められていくと言えるでしょう。
また、知識とスキルを身に付ければ、ライフステージにかかわらず、復職やキャリアアップも可能です。手に職をつけて安定して働きたい方は、配管工を目指してみてはいかかでしょうか。

 

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