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非常ベルはどんな時に鳴る?マンションで夜中に非常ベルが鳴ったらどうすればいい?

2023.10.10

夜中に突然非常ベルが鳴ると、いったい何が起こったのかと不安になるかもしれません。

マンションに住んでいて夜中にベルが鳴ったらどうすればよいのでしょうか。

 

本記事では非常ベルとはそもそも何なのか、マンションで非常ベルが鳴る理由、夜中になった時にするべき行動などについてわかりやすく解説します。

非常ベルはどんな時に鳴る?マンションで夜中に非常ベルが鳴ったらどうすればいい?

非常ベルは非常警報設備の一種

非常ベルは大きなくくりでいえば、非常警報設備の一つです。

何か非常事態が発生した時に住民に知らせるための装置を非常警報設備といい、非常ベルや自動式サイレン、放送設備などで構成されています。

基本的に押しボタンを押すことにより非常ベルが鳴り、周囲に異常発生を知らせる仕組みです。

非常ベルと自動火災報知器は何が違う?

非常ベルも自動火災報知機(以下、自火報)も警報設備の一部です。

両方とも押しボタンがついているので外見が良く似ていますので、区別がつきにくいかもしれません。

自火報は消防法によって設置基準が定められています。

 

マンションに関しては延べ面積500平方メートル以上であれば設置しなければなりませんが、一部緩和が適用されます。

自火報が設置されている建物であれば、非常ベルや自動式サイレンを単体で設置する必要はありません。

なぜなら、自火報の中に警報が備わっているからです。

 

自火報には自動で火災を感知する火災感知器がついているのも特徴です。

非常ベル単体の場合には火災感知器はついていません。

そのため、非常ベルが鳴っただけでは消防署に通報されないため、別途、119番通報が必要となります。

マンションに非常ベルを設置する義務はある?

マンションのオーナーは所有する物件にどのような警報装置をつけるべきか知っておかなければなりません。

先ほども述べたように、延べ床面積が500平方メートル以上の建物については自火報の設置が必要です。

収容人数が50人以上の共同住宅(マンション・アパートなど)では非常ベルなどの非常警報装置の設置が義務付けられています。

マンションで夜中に非常ベルが鳴る原因は?

マンションに住んでいる人の中で、夜中に非常ベルが鳴る経験をした人がいるかもしれません。

なぜ、夜中に非常ベルが鳴ってしまうのでしょうか。

理由は大きく分けて火災と誤作動の2つです。

火災が発生している可能性もある

1つ目は火災発生時になっている可能性です。

自火報の場合、火災を感知すると自動的に消防署への通報や建物内の警報を鳴らすといった機能が発動します。

近くの部屋で火災が発生していなくても、火災の煙などにまかれて命が危険にさらされるかもしれません。

最も多いのは誤作動

2つ目は自火報や非常ベルの誤作動です。

誤作動を起こす原因として、感知器の老朽化や異物の混入、衝撃による感知器の破損、水漏れ、温度や気圧の変化などが考えられます。

感知器の耐用年数は10年ですので、10年を超えると電池の消耗や感知器内部がサビつくなどの老朽化が起きている可能性があります。

 

ほこりがたまることで感知器が熱を感知しやすくなってしまうこともあります。

昆虫が感知器内部に入り込んでしまうことも誤作動の原因となります。

引越しや掃除などで感知器に接触し、衝撃を与えたことで誤作動が起きることもあります。

 

他にも、水漏れや結露、気圧の変化などが原因で誤作動することもあります。

誤作動した場合、住民が単独で止めることはできません。

管理人室や防災センター室の火災受信機を操作しないと警報が止められないからです。

夜中に非常ベルが鳴ったらどうすればいい?

先ほども確認したとおり、非常ベルが鳴った時は誤作動なのか本当の火災なのか区別がつきません。

真夜中に非常ベルが鳴った時、どのように行動するべきなのでしょうか。

火災が起きてたら避難が優先

非常ベルを聞いて部屋の外を見たとき、煙や炎が見えたら即座に避難しなければなりません。

鉄筋コンクリート製のマンションは木造住宅に比べると火の回りが遅いという特徴があります。

 

しかし、窓から炎が侵入するなどして火災が一気に広がる可能性があります。

窓際のカーテンを伝って上層階に炎が移るケースもあります。

火災発生時の炎の動きを予想するのは非常に困難ですので、逃げられるときに避難しなければなりません。

実際、火災が発生しているかどうかの確認は困難ですので、非常ベルが鳴ったら念のため最優先で避難行動をとりましょう。

火災が確認できなくても119番通報

周囲を見渡す限り火災が発生していなかったとしても、119番通報が必要です。

大規模なマンションであれば自火報がありますので自動的に119番通報されますが、小規模なマンションであれば非常ベルしかないかもしれません。

非常ベルが鳴っただけでは消防署に通報されません。

 

といっても、自分が住んでいるマンションが自火報なのか非常ベルなどの警報装置だけなのかの区別はつきにくいでしょう。

それならば、仮に他の住民と重複していたり、自火報で通報されたりしていても気にせず119番通報したほうがよいでしょう。

まとめ

今回はマンションに設置してある非常ベルや、夜中に非常ベルが鳴った時の対応について解説しました。

真夜中にけたたましい警報音を聞くと動揺してしまうかもしれません。

誤作動だったら消防署に迷惑をかけるのではないかと気にするかもしれません。

 

しかし、非常ベルが火災を告げるものだったときは通報の遅れが命取りになりかねません。

自分の身の安全をしっかり確保してから、119番通報するとよいでしょう。

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