お役立ちコラム
配管工の基礎知識とは?仕事内容や手順・持っておきたい資格を紹介
配管工は生活に欠かせない給水や排水、ガスや空調といった配管工事を担当しています。
配管の種類は多岐に渡るため、豊富な経験と専門的な知識が必要な仕事です。
今回は配管の基礎知識である仕事内容や手順、取得しておくと便利な資格を3つ紹介します。
建設業に分類されますが、女性が活躍する場も増えている配管工の基礎知識をぜひご覧ください。
目次
【配管工の基礎知識1】5種類の仕事内容を表で紹介
配管工は、ガスや空気などの気体や上下水道などの液体を、所定の位置に流すために必要な配管の加工や接続工事です。
配管がどの場所に設置され、配管内をどのような気体・液体が通過するのかで、配管工の仕事の種類は5つに分けられます。
種類 | 概要 |
衛生配管 | 給排水に関する配管工事 |
ガス配管 | ガスを供給するための配管工事 |
空調配管 | 冷暖房やボイラーなどの空調に関する配管工事 |
防災設備配管 | ビルに設置が義務付けられているスプリンクラーの配管工事 |
プラント配管 | 工場で物資の送り込みや排出に使用する配管工事 |
仕事に就きたいのであれば、それぞれの概要と種類を把握しておきましょう。
【配管工の基礎知識2】施工の手順4ステップ
配管工が施工する配管工事は、どのように行うのでしょうか。
こちらでは、配管工事の手順を4つに分けて紹介します。
1. 配管材料や必要なものを搬入する
2. 配管の設置場所を確認し材料の加工や切断をする
3. 配管の取り付け準備をする
4. 配管を取り付ける
一つずつ見ていきましょう。
1.配管材料や必要なものを搬入する
はじめに、配管工事に必要な機材および材料を工事現場に搬入します。
設置する配管の条件に沿った材料の管(パイプ)を選択しておきましょう。
配管で使用する材料やパイプは、事前に設置できる大きさや形に加工する場合と、材料のみ搬入し現場で加工する場合があります。
事前に資材置き場を確保しておくのを忘れないようにしましょう。
2.配管の設置場所を確認し材料の加工や切断をする
配管は、継ぎ手と呼ばれる配管部品とパイプから成り立ちます。
工事現場の図面を確認して、配管の設置場所をチェックしましょう。
配管を加工する前に寸法を測定しておきます。
配管は必ずといってよいほど継ぎ手を活用し、2つ以上の配管部品やパイプを接合します。
パイプベンダーやオイルベンダーなどを活用し、配管材を曲げたり切断したりする工程が必要です。
3.配管の取り付け準備をする
作成した配管は設置場所に固定しなくてはなりません。
配管を固定する金具の取り付けや、建物内に配管を通すためにスリーブと呼ばれる孔(あな)の埋め込みをします。
スリーブとは自由に曲げられない配管を通すために、建物の内部にあらかじめ開けておくものです。
配管の曲がる部分に指示はあるのか、配管がきちんと固定できるかをチェックしましょう。
4.配管を取り付ける
配管の取り付け準備が完了したら、いよいよ所定の場所に設置します。
設置が完了したら圧力試験を実施して、配管に圧力をかけても漏れないかを確認しましょう。
配管の設置が完了したら、以下のような試験をして漏れや損傷がないか検査します。
● 水圧
● 満水
● 気密
● 通水
● 流水
試験が終われば、施工は完了です。
【配管工の基礎知識3】持っておきたい3つの資格
配管工は未経験でもなれますが、今後のキャリアアップには資格を取得しておくのが望ましいです。
配管工で持っておきたい資格を、3つピックアップし紹介します。
1. 配管技能士
2. 管工事施工管理技士
3. 作業環境測定士
一つずつ見ていきましょう。
1.配管技能士
配管工の資格として一般的なのが、配管技能士です。
試験は実技試験と学科試験の2種類です。
どちらか片方のみ合格した場合は、次回以降は合格した試験は免除されます。
配管技能士には3つの級があり、受験資格は以下のとおりです。
級 | 受験資格 |
3級 | 実務経験がなく未経験でも受験可能 |
2級 | ・3級に合格すると実務経験なくても受験可能
・2級から受験するには実務経験2年必要 |
1級 | ・3級や2級に合格していない場合は実務経験7年必要
・2級合格で実務経験2年あると受験可能 ・3級合格で実務経験4年あると受験可能 |
資格区分は、一般的な配管工事である建築配管作業と、専門性の高いプラント配管作業に分かれています。
まずは、難易度の低い建築配管作業から受験しましょう。
2.管工事施工管理技士
管工事施工管理技士は、国家資格であり国土交通省が管轄しています。
管工事の施工計画作成や工程管理などの業務を遂行するために必要な資格です。
級は以下のとおり2つあり、それぞれ受験資格があります。
級 | 受験資格 |
2級 | 管工事に関する指定学科で学び、大学卒業後1年以上の実務経験が必要 |
1級 | ・管工事に関する指定学科で学び、大学卒業後3年以上の実務経験が必要
・2級合格者で卒業後5年以上の実務経験が必要 |
資格合格者は、会社から選任技術者や主任技術者に任命される場合もあります。
受注する工事の金額によっては、必ず現場に配置しなくてはなりません。
3.作業環境測定士
作業環境の改善を担当するのが作業環境測定士の仕事であり、国家資格の一つでもあります。
配管工事を施工する場所は狭くて暗い場所や、有害物質が発生する場合もあります。
配管工事と直接かかわる資格ではありませんが、現場の環境改善につながる資格です。
配管技能士や管工事工程管理技士を取得したあと、キャリアアップにつなげるために取得するのも有効です。
配管工の資格を取得するなら就職しよう
配管工事に関係する資格の取得を希望するなら、建設会社や設備工事会社に就職する方法もあります。
弊社協立工業株式会社では、未経験者でも技術を身に付けたい方には、積極的に機会を提供しています。
給排水衛生設備の配管工事が中心であり、長年の豊富な実績があり安定性の高さが魅力です。
未経験でも先輩に仕事を教えてもらいながら、技術を磨いて経験を積めます。
さらに給水設置工事主任者や給水設備責任技術者といった資格や、国家資格の給排水衛生設備配管技能士の資格取得を会社で支援します。
少しでも興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
まとめ
弊社が成長しているのは、技術で勝負ができる世界に魅力を感じているからです。
未経験でも仕事に興味を持ってくれていれば、給排水衛生設備をはじめとした配管工事についてしっかり学べる環境が整っています。
資格取得支援も実施しているので、少しでも配管工の仕事に興味を持っている方は、弊社で働いてみませんか。
未経験者も歓迎しているので、お気軽にお問い合わせください。